過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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963: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/06/03(月) 02:38:47.48 ID:emK3jI3Ro

「……ここ、どこ……なのかな?」

なんとなく誰も口を開けなくなる空気が部屋を満たすと、その空気を入れ替えるようにか細い声が響いた。

「インデックス!」

「かおり?……すて、いる?」

「ええ、そうです!私です!」

「あ、はは……覚えてる。ちゃんと……覚えてる」

覚えている。

そのセリフに、ステイルは涙をこぼした。

本来ならば今目を覚ましたステイルは自分たちの事を知らない。

その事の重さが一気にのしかかって来た。

「インデックス……よかっ、た……」

「すて、いる……泣すぎだよ……。
わたし、覚えてるよ。あなたが私を助けようと必死になってくれた事……覚えてるよ」

「僕なんて……君を救ったのは……垣根だ」

「うん……それも、覚えてる。
でも、ていとくが言ってた……私を助けるためにすているは……一番心を痛めながら戦ってくれたって……」

もう、言葉も何も無かった。

当然、麦野が口を開く事もできるわけがなく、室内には泣き声だけが響いた。


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