過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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962: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/06/03(月) 02:38:19.16 ID:emK3jI3Ro

『あ?あぁ、俺は失敗例だ。
第一位の演算パターンが邪魔だったんだろうな』

『なんかこう能力の欠片みたいのを測定する方法でもあるんじゃねーの?』

その時の、んな事があるわけない、と切り捨てた言葉が引っかかった。

「能力、の片鱗……を……測、定……?」

『レベル5とやらになったらなったで旦那様も反対するかもしれませんしね』

――っ……!

『そうか。学園都市へ行きたいか?』

――んだ……この、記憶は……?

点と点が繋がり、線になる。

その線は麦野の記憶の糸だ。

ひとつのピースから始まり、過去へ過去へと遡る。

――しら、ない……私はこんな自分を……知らねぇぞ……。

ニコニコと笑う自分。
自分の頭を撫で回す、年上の女性。
その女性を叱りつける初老の女性。

『キヒッ……ブチコロシ……カク、テイ、ネ?』

真っ白な光の中で、自分が泣いていたような気がした。

「おい、大丈夫か?」

黙り込んだ麦野を心配するように、ステイルは麦野の顔を覗き込んだ。

「あ、あぁ……垣根の馬鹿さに呆れてただけだ……。
垣根の携帯はお前が持ってろ。
必要があれば連絡をいれる」

「あ、あぁ……わかった」

顔色が悪い事に気づきながらもステイルは大人しく従った。


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