過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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976: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/06/26(水) 00:42:47.62 ID:cLJOi0dEo

〜〜〜

「……追いかけねーの?」

上条は垣根の消えた部屋に同じく取り残された一方通行に尋ねた。

「お前は……垣根の何なんだ?」

一方通行は質問には答えず、質問を重ねる。

「……なんだろ?金借りてる立場?
まぁ、でも……なんかあいつフレンダとも友達らしいから友達ってことでいいや」

「そォか……」

沈黙が二人の間に訪れた。
上条は気まずそうに視線を天井へとあげると、首筋をかるく掻く。

「えっと……お前は、第一位……なんだよな?」

そして、なるべく明るく笑いながらなんとかこの空気を壊そうと話を振ってみた。

しかし、相手はチキンなコミュ障だ。

「……おォ」

本当は垣根と友達になったのならば自分とも友達になってくれるのでは?
と期待しているのだが、その期待は照れとなり、その照れを隠す為にものすごいしかめっ面になっている。

「す、すごいな!俺なんか無能力者だ!」

あはは、と上条は笑ってみるが、その声はだんだん小さくなり部屋の中はまた静寂が支配した。

あのさ、と上条が声をかけても、

「……なンだ?」

と短く返し、

「名前、なんてーの?」

と話題を振られても、

「……忘れた」

とぶっきらぼうに返す。

これでは打ち解けるなど不可能だ。

居心地の悪い空間が、そこには広がっている。



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