過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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975: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/06/26(水) 00:41:28.09 ID:cLJOi0dEo

〜〜〜

「ねぇ、元気いっぱいに家を飛び出したのはいいけれど……親船最中と会う算段はついてるの?」

家を出てから小一時間歩き回ったところで、心理定規が言った。
その発言にフレンダはビクリと肩を震わせ、立ち止まる。

「……えへへ」

そして、ゆっくりと振り返ると全力で可愛いこぶりながら、ペロッと舌を出した。

「その舌引っこ抜いていい?」

「あー……はは……。まぁ、あれよ……」

曖昧に笑うフレンダに、どれよ、とイラついた様子で噛み付く。

「ほら、結局家出る時にその考えに至らなかった三人の共同責任ってわけよ!」

人はこれを開きなおりという。

ピシッと何かにヒビの入る音が聞こえたかと思うと、心理定規はフレンダに拳骨を落とした。

「いったぁあ!何も殴らなくてもいいじゃん!」

「うるっさい!バカみたいに歩き回ってその開きなおりはなんなのよ!」

「まぁまぁ……落ち着いて、二人とも」

立場的には滝壺は心理定規と同じなのだが、心理定規と違って怒りは見えない。

「滝壺さん、そうやって甘やかしちゃダメよ!」

「いや、私は一つ収穫があったからさ。
別に怒ってないし」

「収穫?」

フレンダが聞き返した。

「うん、まだ確定じゃないから言わないけど……確信もてたら言うよ」

じっと遠くを見つめながら、滝壺は言った。


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