過去ログ - 六花「震災でパパは死んだ。ママは行方不明」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/11/19(月) 20:07:55.31 ID:GG7aGim50
六花「・・・・」
勇太「・・・・」
六花の勉強を見てやり休憩中、六花は不意にそう呟いた。
俺が「そういや、六花の親御さんはどうしてるんだ?」なんて聞いたからだ。
しくじった。こんなこと聞くんじゃなかった。
勇太「・・・嘘、だよな?」
初夏、汗がにじむ。嫌な汗だ。六花は俺の方を振り向いた。
六花「・・・本当。あの日以来、ずっと避難所を回り歩いた」
六花「おね・・・プリーステスも必死だった。でも、1か月たっても2か月たっても変わらなかった」
勇太「・・・・・・・」
六花「私は中学二年の少女、だった。あれから3年がたつ」
六花「皆は死んだといってるけど、不可視境界線は存在する。本当はパパはそこにいるはず」
六花「ママはそれを探しにいっただけ」
俺は、普段何気ない会話に度々登場するこの言葉の意味をそれとなく理解し、戦慄した。
勇太「・・・」何も言えない。六花という、一見愛らしい少女になぜこんな悲しい過去があるというのか。
俺は3月11日、あの日を境に小鳥遊六花が震災孤児になったことを知ったのだ。
その日はもう暗いからと、早めに切り上げて帰宅し、眠れない夜を過ごした。


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