過去ログ - 魔法少女まどか☆マギカ〜After Ten Years of History〜【あれから10年】
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40:第4話「犯した罪 科せられた罰」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2012/12/06(木) 01:58:52.56 ID:1zGoWblm0

【タツヤ】
「・・・悪いかよ」

【QB】
「人間はいつもそうだ。自分に利益があるわけでもないのに、他人の生死を気にかける」


心底不思議そうに、コイツは首を傾げる。
この珍獣に人間の常識など通用しないと、薄々気付いてはいるのだが・・・ここまで来ると、流石に呆れてしまう。


【QB】
「この地球には今現在約70億人の人間が存在していて」

【QB】
「今でも6秒に10人ずつ増え続けているのに」

【QB】
「どうして、たかだか数人の生死を気にする必要があるんだい?」


人間の生き死にを、まるで算数の計算問題かのように言い表す珍獣。

そんな単純な話ではない。
失った分を補えるだけ増えているのだから問題ないとか・・・そんな簡単な事ではないのだ。

人の命は、そんなに軽くない。
死んだ人の家族や友人にとって――――その人の代わりなんていないんだから。


【タツヤ】
「お前、同じ事をお前らの目的の為に戦ってきた魔法少女の前で言えるのか...」


コイツの言葉は、仮にも人間に近付き魔法少女になって戦ってくれと頼んでいる奴のものとは思えない。
まるで他人事のようだ。

コイツは・・・人が死ぬことに対して何も感じないのだろうか?
仮に、魔法少女が死んでしまったとしても・・・・コイツは―――――


【QB】
「君は、いまいち理解できていないようだね」

【タツヤ】
「は?」


俺の思考を遮るように、コイツが言葉を返してくる。
それこそ図書館の時と同様、俺の考えを読んでいるかのように。




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