過去ログ - 魔法少女まどか☆マギカ〜After Ten Years of History〜【あれから10年】
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853:第5話「強さはいつも心の中に」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2014/06/09(月) 00:20:30.45 ID:fDDfIeo+0

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

「ああああああああああああ」

「熱い熱い熱い熱い熱い‼‼」


何処までも濃い瘴気の中―――
意識は飲み込まれ…何時しか、深化魔獣の中に僅かに残る少女の意識が顔を出す。

タツヤの攻撃によって、全身に火傷を負った少女はその激痛に耐えられず泣き叫ぶ。


「助けて...‼」

「1人は嫌...‼‼」


少女は絶望の淵に身を堕としながらも、必死に助けを懇願する。

自分を1人にしないで欲しい、孤独にしないで欲しい。
誰かに傍にいてほしい…

少女は、生前の頃から変わらず抱いていた願いを…何度も何度も訴え続けた。


【タツヤ】
「…」


しかし、その願いを打ち砕くかのように…少年は武器を持って少女に近づいていく。


「ひっ」

「ご、ごめんなさい」

「こんな…こんな事をするつもりじゃなかったの」


少女は少年の姿を見るなり怯えだし、身体を強張らせる。

だが、それでも彼女は体を震わせながら少年の足元に近づき、両膝を地面に付ける。
そして、彼の足を掴む勢いで…必死に許しを請うた。


「私はただ、みんなと一緒に居たかっただけなの」

「1人は…1人は、嫌なのよ…」


自分は、孤独を受け入れたくなかった。

だから、みんなに構って欲しくてただただ必死になっていただけ…

まさか…こんな事になるとは思っていなかった。

そう…少女は弁明する。




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