過去ログ - 魔法少女まどか☆マギカ〜After Ten Years of History〜【あれから10年】
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859:第5話「強さはいつも心の中に」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2014/06/09(月) 00:29:51.50 ID:fDDfIeo+0

【織莉子】
「周りを見てみなさい」


そう言って、織莉子は深化魔獣が倒された場所を指さす。

そして、ゆまにその周辺を探るよう指示する。
織莉子の表情は、既に…諦めているようにも見えた。


【ゆま】
「…?」


ゆまは織莉子の話がいまいち理解出来ないまま、彼女の言う通り深化魔獣の居た周辺を探る。


【ゆま】
「っ!!」


しかし、ゆまは織莉子の言っていたことを直ぐに理解することになる。


【ゆま】
「...嘘」

【ゆま】
「グリーフシードが…ない」


そう、深化魔獣を倒したにも関わらず…その場には、グリーフシードが落ちてはいなかった。

どんなに探しても…たったの1つも、見つけることが出来なかったのだ。


【ゆま】
「な、なんで…」


ゆまは目の前の光景に驚きを隠せなかった。
深化魔獣は他の魔獣よりも遥かに強い。しかしその反面、倒した時の報酬も大きい筈だ。

確かに、魔獣を倒してもグリーフシードを得られない時は稀にある。

しかし、深化レベルの魔獣を倒して…1つもグリーフシードが手に入らないという事は今まで1度も無かった。


【織莉子】
「...あの子が戦ったからよ」


織莉子はそんなゆまに近づき、静かに口を開く。

そして…一言、グリーフシードが手に入らない理由を述べた。

それは、あの子…鹿目タツヤが戦って深化魔獣を倒してしまったからだ…と―――


【ゆま】
「あの子って…たっくん?」


ゆまは戸惑いながらもタツヤに目を向ける。

タツヤは…彼女達の視線には気付いておらず、ただただ空を眺めているだけであった。




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