過去ログ - 魔法少女まどか☆マギカ〜After Ten Years of History〜【あれから10年】
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第5話「強さはいつも心の中に」
◆7F2DwKbdfg
[saga sage]
2014/06/09(月) 00:58:11.44 ID:fDDfIeo+0
【タツヤ】
「ほむら、さん」
【ほむら】
「でも…」
【ほむら】
「そんな私に」
【ほむら】
「手を差し伸べるあなたが居た」
しかし、花畑で1人泣き崩れるほむらに…そっと手を差し伸べる者が居た。
その者は…かつての最愛の友人の面影を残した、心優しい少年―――
泣いているほむらに…柔らかい笑みを浮かべる少年の名は、鹿目タツヤといった...。
【ほむら】
「私は、それを掴んでしまった」
花畑に居るほむらは、恐る恐るタツヤの手を掴もうとする。
触れた瞬間―――砂となって消えてしまうのではと、恐れながら…
しかし、その差し伸べられた手は…しっかりと掴むことが出来た。
その瞬間…ほむらは、何かから解放されたような気がしたのだ。
【タツヤ】
「…」
【ほむら】
「...情けないわね」
【ほむら】
「…あなたの事を、邪魔者扱いしておいて」
【ほむら】
「そんなあんたに、私は救われたんだから...」
ほむらは、タツヤによって『人間』の心を取り戻すことが出来た。
『人間』としての自分を忘れ掛けていた彼女も、タツヤの前では『人間』であることが出来たのだ。
そう、ほむらはタツヤに話す。
【タツヤ】
「多分…」
【タツヤ】
「ほむらさんを絶望の淵から救ったのは、俺じゃないと思います」
しかし、少年はほむらの話を聞き終えると…少し照れくさそうに呟いた。
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