過去ログ - 魔法少女まどか☆マギカ〜After Ten Years of History〜【あれから10年】
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874:第5話「強さはいつも心の中に」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2014/06/09(月) 01:00:44.52 ID:fDDfIeo+0

【ほむら】
「?」

【タツヤ】
「きっと、その仲間達がほむらさんを救い出したんです」


『絶望』という名の奈落へと堕ちようとしていたほむらを救い出したのは、自分ではない。
ほむらの中に眠っていた仲間達との暖かくて…切ない思い出達が、ほむらを立ち直らせたのだ。

自分は、その思い出を呼び覚ますきっかけを作ったに過ぎない。
かつて、一緒に戦った仲間達が…貴方を助けてくれたのだと、少年は言う。


【タツヤ】
「それに…」

【タツヤ】
「ほむらさんは、1人じゃないですよ」

【ほむら】
「っ‼‼」


そして、タツヤは続ける。

急いで仲間の下へ行かなくても良いのではないか、と―――

こっちの世界でも仲間はいる。
ゆまや織莉子、和子や仁美だって彼女のことを心配してくれている。

それに、自分はほむらを1人にしないと約束したのだ。
これからは、自分が貴方を守る。

そう…タツヤは、柔らかい笑みを浮かべながら話した。


【ほむら】
「…」


ほむらはその言葉を聞き、以前も…宗一郎にも似たような言葉を言われたことを思い出す。

お前は1人ではない―――

確かに、そうかも知れない。
宗一郎や美佐子はいつも自分の事を心配してくれてたし、魔獣との戦いだって…ゆまが手伝ってくれることもある。

だが、ほむらは認めたくなかった。
仲間が居ると思えば、その仲間に頼ってしまうから...。
そして、弱い自分はいつか…その人達を傷付けてしまうから。

その事が…ほむらはどうしようもなく怖かったのだ。




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