過去ログ - 杏子「せっかくだからごまどかでも虐めるか」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/11/24(土) 01:16:00.02 ID:K9zJNTEso
 
「それに、この肉は……?」

「ああ、ごまどかだ」

「仔ごまだから柔らかいのよ?」

「……うっ」

蓮華で掬ってみると、断末魔にゆがんだ仔ごまの顔が現れた。
そっと蓮華を下ろす。

「なんだよ、食わないのか?」

「食べられるわけないじゃない」

「あら、ごまどかは苦手だった? でも結構美味しいのよ?」

「食い物を粗末にするんじゃねぇ!」ガタッ

「そういう問題じゃなくて…… 匂いがきつくて」

強烈な匂いに、既にほむらの食欲は失せていた。
普段ならば空腹が刺激されるであろう匂いも、寝込んでいる時には酷だ。
胃が受け付けそうにもない。

「ああ、やっぱり」

「マミ、気づいていたのならどうして止めなかったの?」

「その…… テレビでやってたし、そんなものかなって……」

「テレビを鵜呑みにしてはいけないわ」

「うぅ…… お粥、作ってくるわね」

良かれと思った事が裏目に出て落ち込む。
ショックを受けたままヨロヨロと立ち上がり、台所へと消えていった。

「じゃあこれどうすんだよ」

「冷蔵庫に入れておいて。風邪が治ったら頂くわ」

ごまどかを食べるのに抵抗はあるが、好意を無碍には出来ない。
ほむらは再び布団に潜り、今度こそお粥が出来るのを待つのだった。

─ おしまい ─


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