922: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:33:39.35 ID:hWToRdhWo
「……」
「ごめんね。必ず帰ってくるから」
923: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:34:05.82 ID:hWToRdhWo
だんだんと体の傷も癒えてきて楽になってくる一方。
私は一人残された虚無感に耐えられなくなっていた。
924: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:34:34.71 ID:hWToRdhWo
春香は私といたかったの?
私は?
925: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:35:12.41 ID:hWToRdhWo
たまらずに駆け出していた。
自分では全力で走っているつもりだったのかもしれないけれど、
傍目から見たらびっこ引いてズルズルと足を引きずるように歩いている子。
926: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:36:28.09 ID:hWToRdhWo
とにかく森へ入る。地図はない。とにかく急ぐ。
急いで合流しないと。一人でなんて危険すぎる。
927: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:37:05.89 ID:hWToRdhWo
そんな中で足の痛みも回復薬がやっと効いてきてやっと冷静になれたのか
何の手がかりもなく飛び出してきてしまったことにようやく気がつく。
なんてことを。
928: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:37:57.78 ID:hWToRdhWo
良かった。これを辿っていけばまずは片方の軍に追いつける!
私は足あとを見落とさないように注意深く、しかしなるべく早く移動した。
929: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:39:19.77 ID:hWToRdhWo
ヤバい。なんてことを。
これは違う。さっきの人たちとは違う。
春香が止めに先に行ったナムコの軍隊ではない。
930: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:39:47.50 ID:hWToRdhWo
「敵か!」
大勢の人間がこちらを振り向き武器を向ける。
ヤバい……。だけど、一か八か。
931: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:40:17.08 ID:hWToRdhWo
しかし、私の思いは届くわけもなく。
どこからともなく笑いが起きた。失笑。嘲笑。
932: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:41:08.37 ID:hWToRdhWo
「待ってください、私は敵じゃないんです! 本当に待ちぶせはされています!」
もし春香が王国軍を止めることができなかったならば確かに待ち伏せはされている。
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