過去ログ - ねぇ健一、線路に飛び込むのはどう?
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/11/25(日) 16:37:45.04 ID:H1RzuMIg0
「亜矢水」

「ん、何?」

亜矢水はいつの間にか髪留めを外していた。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/11/25(日) 16:39:02.72 ID:H1RzuMIg0
ふいに、ケータイの着信音が鳴った。

亜矢水は驚いたのか一瞬跳び上がり、すぐに僕の方を見た。

僕は思わず亜矢水から目をそらした。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/11/25(日) 16:40:36.52 ID:H1RzuMIg0
急に自分の決心が揺らいでいくのが分かる。

あぁ、こんなことになるならやっぱり持ってくるんじゃなかった。


以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/25(日) 16:41:23.17 ID:jWc4y5lAo
ピーは、メール欄に『saga』と入力すると解除できるよ

sageじゃなくてsaga
さげ、じゃなくて、さが

以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/11/25(日) 16:41:55.52 ID:H1RzuMIg0
僕はケータイを近くの草むらに思い切り投げ捨てた。

と同時に、踏切から規則的な機械音が鳴り始めた。

赤いランプが僕と亜矢水を交互に照らし、まるで僕たちの自殺を止める気もない様子で、面倒くさそうに遮断機が降りてきた。
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/11/25(日) 16:43:07.66 ID:H1RzuMIg0
>>32
そうなのか
知らなかった!サンクス


35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:45:44.03 ID:H1RzuMIg0
死ぬ気になれば何でも出来るなんて嘘だ。

僕は死を目前に控えた今改めて思う。

死ぬ気で頑張っても夢を叶えられるのはごく一部の人間だし、働くことすら許されない人だってたくさんいる。
以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:47:18.80 ID:H1RzuMIg0
僕は耐えられなくなって、亜矢水の方を見た。

亜矢水は、真っ直ぐ前を向いていた。

けれど――歯を食いしばって、今にも泣きそうな顔をしていた。
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:48:51.07 ID:H1RzuMIg0
「健一」

「ん?」

「ありがとう。健一がいたから今まで生きてこられた」
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:49:42.99 ID:H1RzuMIg0
「なんだよ、今更。恥ずかしいじゃないか」

僕は手を握っていない方の手で頭を掻いた。

線路の周りの田んぼは全て暗闇に覆われている。
以下略



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