22: ◆1XmsYbpRzk[saga]
2012/11/28(水) 23:54:29.12 ID:2ApVfb4D0
そして、場面は月夜の屋上に戻る。
凛の前に光の渦が現れると、その奥から猛獣の低い唸り声が木霊する。その声の主は、間違いなく――――
新城「行け、千早」
魔王の忠実なる下僕、暴虐を体現した魔獣。《皇国》の剣牙虎である!
千早「グアアアア!!!」
光から躍り出たのは3mを超える巨体。猛る凶獣はその巨大さからは考えられないような俊敏さで青い男に迫る。
?「クッ! 魔獣の類いか!?」
青い男――――そのサーヴァントは迫り来る剣牙虎に驚愕しながらも取り乱すことなく武器を手にする。
何もない虚空から取り出されたそれは、大柄なその男自身の背丈よりも長い細身の槍だった。過度な装飾は施されていないが、その真紅の槍が湛える魔力はやはり尋常ではない。
?「畜生如きがあっ!!」
触れただけで人間を砕く千早の前足を、槍で受け止める男。
しかし咄嗟のことで男はバランスを崩し、下へと落下する。それを追うように、千早も素早く外壁を駆け下りていった。
屋上に残されたのは、一人の魔女とその使い魔だけだ。
新城「さぁ戦争だぞ、凛」
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