過去ログ - 新城直衛「正義の味方?」
1- 20
35: ◆1XmsYbpRzk[saga]
2012/12/16(日) 22:26:25.13 ID:ugYQlzwp0

鈍足の新城が、ランサーに飛びかかるまでおよそ一秒。ランサーがそれに対応するには十分すぎる時間だった。
しかし、この時ばかりはそうはいかない。
意識が戦闘から逸れていたところに、不意をうって凶暴な爪を振り下ろしてきた魔獣。その対応に追われ、さしもの英雄にも一瞬の、どうしようもない隙が生まれてしまったのだ。

新城「っ!」

声を出さず、しかし裂帛の気合を入れ、新城は軍刀をランサーめがけて一閃する!

ランサー「うおおおおお!!!!」

ランサーはこのような絶対の窮地に追い込まれながらも、培われた実力と経験から咄嗟に上体をそらし直撃を避ける。

二人の間には赤い軌跡が描かれた――――。

一瞬の静寂はすぐさま消え去り、硬直していたランサーは残る力を振り絞って地面を蹴り、一気に距離を取る。
彼の胴には、致命傷とまではいかないが、横に深く刻まれた刀傷があった。片膝をつき、赤い魔槍を杖がわりにして荒い息をつくランサー。新城との距離はおよそ30mほどか。
これは絶好の機会である。

新城「千早!!」

しかし、この男はそうは思わなかった。
従える魔獣に跨ると、彼は一目散にマスターの下に駆け寄る。

新城「乗るんだ、凛。この状況から離脱する」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
66Res/37.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice