3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/27(火) 21:44:45.44 ID:NZLxTVaw0
窓の外に見える………いや、流れる駅、電柱、水田、小屋、住宅。
眩しい夕日。
車内には垂れ下がる広告。
毎日掃除はしているのだろうが、決して綺麗とは言えない年季のある座席。
平和な光景は眠気を誘うが、俺の降りる駅まではまだ遠い。
さて、どうしよう。
「………お」
目を細めたのは、眠くなったからではない。
学校から帰る電車の中でちょうど俺の向かい側の席に座っているその女子は本を読んでいた。
内容はわからないが、俺に見えるその表紙がやたらとカラフルだったため、少し目が覚めたような気分になった。
驚いたというよりも、異質なものを見つけたので顔をしかめた、といった気分だった。
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