38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/13(木) 23:01:02.77 ID:UYAEEgB60
「魅力的ではあったんだろう?」
「いや、まあ………」
少し悩んだ。
おそらく美人の類ではあるが可愛さがないと、あの時そう感じた。
車内の煙が晴れた瞬間の光景が蘇る。
彼女の後ろ姿、勢いよく入ってきた風で彼女の髪と、青い本のページがはためく。
夕日が金属製の手すりに反射して金色に光っていた。
「………魅力は、あった」
これ以上ないくらい、絵になっていた。
俺は特に美術的な才能はないが、おそらくああいうものを芸術というんだろうと、そんなことを思ったが、口に出したら茶化される。
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