過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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2012/12/05(水) 01:21:40.25 ID:RLjbm7yt0
……
…
エルフA「やっぱり言っていた通りです。あのエルフのやつ家に人間を匿ってます」
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2012/12/05(水) 01:22:07.49 ID:RLjbm7yt0
エルフB「そんな! みすみす人間を見逃せっていうんですか? あいつらに殺された同胞はたくさんいる……」
エルフA「やめろよ! 若エルフさんには何か考えがあるんだよ。そうですよね?」
若きエルフ「ああ。君たちの気持ちもわかる。人間を前にして流行る闘争心を必死に抑えているのも……ね。
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2012/12/05(水) 01:22:48.54 ID:RLjbm7yt0
エルフC「あいつにも手を出してはいけないんですか?」
若きエルフ「そうだよ。その理由も後で分かる。今は僕を信じてくれとしか言えないけれど……」
エルフA・B・C「……」
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2012/12/05(水) 01:23:14.80 ID:RLjbm7yt0
若きエルフ「そうか……。みんな、ありがとう。もう少し、もう少しだ。あと少しで私たちは他の里のエルフたちと同じように人間を滅ぼすための聖戦に参加できる。
その時まで、君たちには充分に力を蓄えていてくれたまえ」ニコッ
エルフA・B・C「はい!」
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2012/12/05(水) 01:24:51.16 ID:RLjbm7yt0
……
…
――数日後――
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2012/12/05(水) 01:25:46.67 ID:RLjbm7yt0
結局、人とエルフは分かり合うことはできないのだろうかと学者は考えていた。
かつて、人とエルフが共存していたのは幻のようなもので、それが実現すること等ありえないのだろうかと。
だが、己に問いかけたその質問に返ってきた答えは否だった。
まずは自分から、一歩踏み出す。そうしなければ何も変えることなどできない。
誰かが事を起こすのを待っているだけでは、この状況はきっといつまでも変わらないだろう……。
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2012/12/05(水) 01:26:44.19 ID:RLjbm7yt0
居間にあるテーブルを挟んで人と、エルフが向かい合っている。どこか落ち着かない様子なエルフの少女。
そんな彼女とは対照的に、人間の男の方は落ち着いた様子で話し始めた。
学者「まずは、お礼を言わせて欲しい。人の身でありながら命を救っていただいたこと、本当に感謝している。
きっと君がいなかったら私はあのまま野垂れ死にしていただろう……」
以下略
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2012/12/05(水) 01:27:11.78 ID:RLjbm7yt0
エルフ「私には大事な、大事なお父さんとお母さんがいました。二人はずっと人と交流を持っていて、大きな戦争が始まる前から仲良くしていました。
戦争が始まっても二人は人との交流をずっとやめないで、他のエルフたちから非難されてもずっと笑顔で過ごしていました。
何も悪いことをしていなかったのに、結局お父さんたちは裏切り者だと罵られ、里を追い出されて……。そして、最後には信じていたはずの人に……裏切られた」
学者「……」
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2012/12/05(水) 01:27:41.15 ID:RLjbm7yt0
エルフ「そう……だと思います。理由なんてこんなものです。私は二人のためにあなたを助けたんです。
それに、裏切り者なんて烙印は私には昔からずっと押されています。あのままあなたを見捨てたところでそれが消えるわけでもありません。だったら、助けたほうがいいと思っただけです。
どうです? 私は別に善意からあなたを助けたわけではないんです。ただ、二人のしてきたことを私自身が否定したくなくてやっただけなんですよ……」
そう呟くエルフの顔はとても悲しそうだった。
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2012/12/05(水) 01:29:37.81 ID:RLjbm7yt0
エルフは学者の言葉にハッとした。今まで誰もそんなことを言ってくれた者はいなかった。
誰かを嫌いになってもいいだなんて。自分にはそんな権利がないとずっと思っていたのだ。
しかも、それを告げたのはよりによって憎み、嫌うべき人間。
エルフ「やめて……ください。そんなことを今言われても困るんです……。私は、誰も嫌いになんてなっちゃいけないんです……」
以下略
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