過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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575:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 01:35:42.09 ID:RLjbm7yt0
エルフ「どうして……どうしてみんな私を置いていってしまうんですか? 私、みんなと一緒にいたいだけなのに……」

族長「そう願っているのはお前さんだけではないよ。誰だって、好きな人とずっと一緒にいたいはずさ。でも、今の世の中ではちょっとしたすれ違いからそうすることが皆できないんだよ。
 でもね、いつかきっと。誰もが笑って、種族なんてものを気にしないで手を取り合って生きていく時が訪れるはずさ。
 私はお前さんにそんな世の中を見てもらいたいんだ。だから……生きておくれ」
以下略



576:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 01:36:08.21 ID:RLjbm7yt0
エルフ「おばあさん、おばあさん! おばあさあああああああああああああああああん」

喉が裂けるほど大きな声を張り上げる。だが、老婆は一度として振り返ることなく森の闇に飲み込まれていった。

エルフ「う、うぅぅっ。ひっぐ、えぐっ。おばあ……さん……」
以下略



577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 01:36:35.76 ID:RLjbm7yt0
……



エルフ「そうして、私は森を出ました。でも、森を出たところで行く先も、生き方も知らなかった私はすぐに奴隷商人に捕まって奴隷になりました。
以下略



578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 01:37:13.70 ID:RLjbm7yt0
男(……若いエルフたちによる変革か。やっぱり、戦争っていうのは何もかもおかしくさせるんだろうな。おばあさんはただ、平和に暮らしたかっただけだろうに……。
 でも、僕もその戦争の熱に浮かされていた一人だ。そう考えると彼女がこんな風に家族を亡くして過ごさないといけなくなった責任は僕にもあるんだ……)

エルフ「奴隷になった時はやっぱり辛かったです。頼れる人は誰もいなくって、嫌なこと、悲しいことばかりが頭の中を占めて……」

以下略



579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 01:38:04.73 ID:RLjbm7yt0
ひとまず、これでエルフの過去編は終わりです。次は男の過去〜少年編〜になります。


580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/05(水) 10:18:00.36 ID:XDZRazf4o
乙でした


581:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:28:58.21 ID:RLjbm7yt0
今からは男の過去〜少年編〜となります。どうかお付き合いください。


582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:31:26.44 ID:RLjbm7yt0
>>580
ありがとうございます。続きの方もよろしくお願いします。


583:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:32:11.20 ID:RLjbm7yt0
あなたのことが……好きでした。

嫌われても、自分の存在を気にかけてもらえなくても。それでも……。

この想いが届くことは一生ないと。そう、思っていました。
以下略



584:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:34:31.93 ID:RLjbm7yt0
……




以下略



585:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:35:37.44 ID:RLjbm7yt0
何人も、何人ものエルフを友の、家族の、大事だった人たちの仇だと憎み、その手で葬ってきた。戦場で己が生き残るため、皆の仇を討つために……。
だが、

男「でも、僕があの時選んだ道は結局……」

以下略



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