過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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778:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/09(日) 02:01:37.23 ID:mKencdZC0
?「……何をやっているんだろうな、僕は」

そう呟く青年の瞳にはつい先程まであった妄執が消えていた。

?「殺されて、憎んで、殺して、また殺されて……。ずっと、僕が進んできた道は正しいと思ってきた……」
以下略



779:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/09(日) 02:02:26.33 ID:mKencdZC0
?「でも、途中からそんなことを考える余裕もなくなって、ただやられたからやりかえして、今を生きるためだけに殺した。殺らなきゃ殺られる。それだけになった。
 けど、その結果がこれ……か」

先程までの自分を思い出す。仲の良さそうな幼い兄妹。自分たちの命を奪おうとする敵に対して兄は妹を守るために必死に身体を張った。
そう、まるでかつて自分に起こった出来事の焼き直しのような事態が目の前で起こっていたのだ。
以下略



780:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/09(日) 02:08:07.32 ID:mKencdZC0
今日はここまでで。明日は多分続きかけないと思います。続きは近いうちにでも書こうと思っていますのでよろしくお願いします。
では、おやすみなさい。


781:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/09(日) 10:13:32.95 ID:hRBGP9Pfo



782:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/09(日) 12:26:04.14 ID:KiaiD0bDo
前スレより追いかけてる甲斐がある

支援


783:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/09(日) 21:05:23.56 ID:mKencdZC0
>>781
ありがとうございます。

>>782
おお! 前のスレからとは半年以上前からご苦労様です。お付き合いくださりありがとうございます。
以下略



784:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/09(日) 21:56:31.86 ID:9HniOHP9o
舞ってます


785:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/09(日) 23:16:31.49 ID:mKencdZC0
続きどうにか書きましたが眠気がどうやら限界なの、とりあえずで今のところ書いた部分まで載せておきます。


786:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/09(日) 23:17:05.43 ID:mKencdZC0
暗雲が空に大きく立ち並んでいる。今にも雨が降りだしそうな空は見ているだけで気分を沈ませた。そんな空に合わせるように前線へと向かう新兵たちの気持ちは重々しい。
 軍の訓練施設での一通りの指導を終えた男女の新兵たち。同僚たちとの交友を深め、早く敵であるエルフを討ち滅ぼさんと意気込んでいた彼らのもとに北方にある交戦地域から招集がかかったのは数日前のことだった。前線からの招集命令書を受け取った施設の司令官は直ちに前線へと送るメンバーを厳選した。総勢五十名の男女が選ばれ、前線へと送る補給物資の警護を任務として託され、北方へと送り出された。
 ついに訪れた出番に最初は意気揚々としていたメンバーであったが、街を出てからというものの日を追うごとに彼らの気分は落ち込んでいった。
 肌にまとわりつくベタリとした嫌な空気。徐々に前線へと近づいていく実感が増していくと同時に無意識のうちに緊張が彼らの周りに漂った。



787:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/09(日) 23:18:32.35 ID:mKencdZC0
一部を除き実戦を経験したことないひよっ子ばかり。だが、そんな彼らでも感じたのだろう。
 そう、前線へと一歩足を進めるたびに濃い死の気配が漂っていたのだ。まるで、新しい生贄を歓迎するかのように手招きをして彼らを待ち構えているそれは、死。
 交戦地帯からは未だ距離があるというにも関わらず、空へと登りゆく黒雲。それは自然に生まれた物とは違う。魔法により人工的に生み出された炎により生まれ、木々を焼き、人の肉を焼いた際に生まれた煙により空へと昇っている。
 毎日、毎時間、毎分、毎秒。必ず誰か人が死んでいる。それでも戦いは終わらない。どちらかが降伏を宣言するか、相手を全て討ち滅ぼすまで誰も戦いを止めようとはしない。
 そんな状況の一端を遠く離れた地から目にしていた彼らは異常だと思うと同時に、今から自分たちがそんな場所へと送られるという恐怖を抱き、萎縮してしまっていた。
以下略



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