過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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801:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/10(月) 22:43:02.64 ID:T2FNwHFn0
そして、兵士たちの体力が限界に達し始め、誰かが口々に休憩を求め、一同はその場に立ち止まり小休憩を取り出した。
 それを確認した男は、男騎士に目配せした。男からの合図を受け取った男騎士は声をあげ、みんなに語り始めた。

男騎士「みんな、疲れているところ悪いが少しいいか?」

声の張った男騎士の言葉に人々の視線が彼に集まる。

男騎士「今、俺たちは前線に向かって進んでいる。だが、出発当初よりも今はだいぶ足取りが重くなっていると俺は思う。もちろん、みんな疲労が溜まっているからそれは仕方のないことだ。
 けど、前線では俺たちの到着を待っている兵士たちがいる。食料や包帯など彼らに必要な物を俺たちは届けることを任務として言い渡されているはずだ。
 そう、任務だ。もう俺たちはこれまでのような見習い兵士じゃない。訓練を重ね、選ばれた兵士なんだ。そして、任務をいち早く遂行するのが兵士としての義務だ。
 キツイことを言っているかもしれないが、こうしている今も交戦を続けている兵士たちは苦しんでいると思う。だから、少し。少しでいいんだ。この後からの行進はペースをあげようと思っているんだが、みんなどうだろうか?」

 男騎士の語りにみんな静かに聞き耳を立てていた。彼らとて早く前線へと物資を届けたいと思っているのだろう。だが、あと少し押しが足りないのか未だに後一歩が踏み出せないでいた。
 そんな時、他の兵士たちに語っていた男騎士の横に女騎士が歩るいていき、隣に立った。



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