過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/19(水) 19:17:41.66 ID:rzqgzBqc0
騎士「で? その子どうしたんだ?」

 宿屋に戻った男は部屋を共同で使っている騎士にそう告げられた。その光景はどう見ても、浮浪児を男が連れて帰ってきたようにしか見えない。騎士からすれば、突然酒場を抜け出し少女を連れて帰ってきた男の行動が理解できず、そのように問いかけるのも無理はなかった。

男「えっと、拾ってきた」

 どう答えればいいのか迷ったものの結局男はそう答えるしかなかった。それが一番真理であるからだ。

騎士「拾ったって……おいおい。犬や猫じゃねえんだからよ。それに、お前わかってるんだろうな……」

 あえて言葉を濁した騎士が言いたいことは自分たちは今任務の最中だということだろう。いくら日常に身を寄せていたところで彼らの本職は軍の一員としてエルフの動向を探るということなのだ。浮浪児を拾ってきて相手をしていることなど彼らの行動の足枷にしかならない。

男「うん、わかってる。これが軽率な行動だってことも。でも、それでも僕にはこの子が放っておけなかった」

 真摯な瞳でジッと騎士に視線を向ける男。どこか納得のいかなかった様子の騎士だが、男の真剣な様子を見て、とうとう根負けした。



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