過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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[saga]
2012/12/20(木) 14:09:44.06 ID:RyKJ/b+H0
男「うん、ちゃんと魔法の発動については理解できてるみたいだね。そう、つまり魔法を発動させるといってもその手順をきちんと理解していないと失敗してしまうんだ。
それは今例をあげてもらった料理のように調理の手順を知らないで適当に作った料理が失敗するのと同じことだね」
少女「はい、わかりました」
男「それじゃあ、知識としての復習はここまでにしておいて。今からは実技をしてみようか。
今僕が作ったのと同じ炎球を作ってみようか。手順がわかっているなら問題ない。魔力を流す量の調節で最初は失敗すると思うけれど初めてなら仕方ないから何度でも挑戦してみよう」
そう言って男は少女に初めての魔法発動に挑戦させた。彼女を引き取ってから最初の一週間はまず常に一緒に行動することになる騎士と女騎士に慣れさせることに努めた。
これから一緒にいることになるのだ、長い時間を共にする相手と会話もロクにできないようでは話にならない。かといって、無理矢理仲を取り持っても関係がうまくいくとも思わなかったので、男は少女の自主性に任せてどうにか二人に心を開かないか見ていた。
とはいっても、別段なにかしていたわけではなく主に騎士と女騎士が男と話しながら少女にも声をかけてきたということ。それと少女が男にくっついて二人の様子をこっそり伺っていたというくらいである。
ただ、それが良い方向に働いたのか、少女はその一週間で少なくとも二人が悪い人間ではないと判断し、僅かながら心を開き始めた。といっても、未だ男を介して会話に参加する程度ではあるが……。
少女「……えいっ」
ゆっくりと男と同じ紋様を描いていく少女。その姿は微笑ましく、どこか見守りたくなるような愛らしさを兼ね備えていた。
そんな彼女に男が魔法の知識を与え始めたのが一週間前。これから旅を共にするということは必然危険から身を守る術を知らなくてはならないということ。かといって、身体を鍛えるには少女の線は細く、時間がかかる。そのため、男は素質次第で直ぐにでも戦力になる魔法を教えることにした。
幸い、彼にとって魔法は専門分野。人に教えることは初めてであったが、彼の言うことには素直な少女は飲み込みが早く、どんどんと知識を吸収する少女に同じ知識を共有する喜びを感じた男はノリノリで講義をした。
それは、端から見れば普段の男からは考えられないようなノリの良さで、たまたま食事のために講義をしている男を呼びに来た女騎士が素で引いたほどであった。
そんな風に初めて出来た素直で可愛らしい教え子にある程度の知識を与え、今日ついに初の魔法実践の機会の場を設けた。
これは男も女隊長の隊に入って女魔法士によって教えられたことをそのまましている。当時は中々魔法がうまく発動できずに長い時間をかけて発動させて隊のみんなに発動した時の喜びを報告にいった。
そんなことを思いだし、少女が最初から魔法をうまくできると思っていなかったため、これからやる気をなくさないで頑張る方向に彼女を導くにはどうすればいいかと男は思っていたのだが、そんな彼の目の前で予想外の出来事は起こった。
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