過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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[saga]
2012/12/20(木) 14:09:11.65 ID:RyKJ/b+H0
少女を男が引き取ってから二週間が経とうとしていた。既に以前いた街を彼らは離れ、あとひと月となった任務のために新たな情報を求めて西へと向かっていた。今彼らが向かっている場所はエルフと軍の争いが激化している地域でもある。
そのため、民間人のほとんどは主に中央都市に避難しており、ここでは民間人としての行動は厳しくなる。あくまでも軍の一員として他地域の戦闘状況の観測。及び、北方地域への影響を調べることが彼らの次の行動だった。
もっとも、場合によっては西方軍の手助けをする場合もあるかもしれないが、それは状況が劇的に変化した場合だ。
そして西方にある平原の一角、偵察のために移動している四人。現在は一時の休憩のためその場に腰を下ろして各々好きな行動をとっている。
そんな中、男は少女に付いて身を守るための術を伝授していた。
男「それじゃあ、まずは昨日の復習から」
そう言って少女の目の前で紋様を描いていく男。少女はそれを真剣な表情でじっと見つめていた。
知識のないものには理解しがたい幾何学模様の紋様が描かれていき、やがて一つの円を形作った。そして、それは即座に虚空へと溶け、紋様があった場所には代わりに一つの炎の球が現れていた。
男「と、こんな風にして魔法を発動したわけだけど、どうして魔法が発動できたかわかるかな?」
少女「はい!」
男「どうぞ」
少女「それはですね、人の中には魔力があることが関係してます。量の大小はあるものの人には魔力が存在し、魔法を使う人はその魔力を使っているんです」
男「うん。でも、それはあくまで魔法を使うために必要な材料のようなものだよね。魔法が発動する理由にはならないね」
少女「ですから、人はその魔力を元とし、ある法則に基づいて魔法を発動させるんです。今目の前で見せて頂いた紋様にもきちんとした法則性が存在して、それを正しく理解することで魔法が発動するんです。
つまり、魔力を流した指で紋様を描くということは料理で言うところの元となる材料を調理することをいうのです。
結果として作られたその炎の珠は料理の完成品ということになります」
少女の例えを交えた答えに男はニッコリと笑顔を浮かべた。
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