過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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925:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 23:01:31.00 ID:abYTtK5o0
西方司令官「ふむ、それならばちょうどいい。君たちは残りの期間我々の指揮下に入りエルフたちの情報探索をするといい。
 なに、君たちほどの腕ならば少数で危険地帯の情報を探ったとしても無事に切り抜けるだろう。先の戦闘での実績を考えればそれくらい容易いだろう?」

男「……は?」

 その言葉に男は唖然とし、その意味を理解すると同時に内心で怒りをぶちまけた。

男(この……狸野郎が!)

 彼が憤るのも無理はない。つまり西方司令官は男たちの隊に向かってこう言っているのだ。
 そちらの言い分を受け入れてやろう。代わりに、こちらの要望にも答えてもらおう。もし、拒否をするのならば上官に対する命令に背いたとして処罰する
 地域は違えど同じ軍。しかも立場はあちらの方が遥かに上。そんな相手が脅しとしか言えない提案を彼に向かって突きつけている。
 おそらく、本来であれば自分たちの手柄であった勝利を男たち一隊の活躍によって横取りされたのが彼の癪に障ったのだろう。その腹いせとして、男がこちらでの活動をするという提案がでるまでは自分たちの考えを明らかにしなかったのだ。
 一時的とは言え自分の指揮下で彼らが活動し、活躍をしたのならばその功績は彼らのものになる。万一彼らがヘマをし、その命が失われようとも彼らからしてみれば元々自分たちの持つ戦力ではないため損害がない。
 つまり、どう転んでも彼らにとって利益が生まれる展開になったのだ。
 やられた。そう思う男だが、今更相手の提案を蹴るわけにもいかない。彼は怒りを堪え、無理やり顔に笑を貼り付けて西方司令官の提案に応えた。

男「ええ、もちろん。司令官の指揮下に喜んで入らせていただきます」

 その返事に満足したのか、西方司令官は満面の笑みを浮かべるのだった。


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