過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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[saga]
2012/12/30(日) 00:08:03.50 ID:HFBgTy1I0
エルフ兵D「来たぞ、迎え撃て!」
数では優位に勝るエルフたちの中から向かってくる二人に対し、倍以上のものが剣を持ち襲いかかる。
右、左、前。三方向から上段、中段、下段とそれぞれ別種の切り方を放つ。それに対し、騎士は中段から放たれた一閃を防ぎ、残り二つを後方へと後退することで回避した。
エルフ兵B「なっ!」
驚きを表すエルフだが、その顔が次の表情を写す前に騎士の持つ剣がその目元から頭蓋の中へと突き刺さる。その様子をただ呆然と見ていた残り二人に向かって間髪いれずに数瞬前に殺害したエルフの顔面から抜き放った剣を切りつける。
一人は喉元を掻っ切り、もう一人は腹部を切り裂かれた。
エルフ兵C「ぐ、ぐぇっ」
うめき声を上げることもなく、その場に倒れるエルフたち。だが、彼らは所詮は前座。本命は今から現れる。
エルフ兵D「よくも、同胞たちを。死ね、汚らしい人間が!」
魔法紋を描き終わった数名のエルフが騎士に向かって一斉に魔法を打ち放つ。突如宙へと現れた幾つもの火球が彼めがけて迫り来る。だが、騎士はそれを見ても少しも動じた様子を見せなかった。
騎士「任せたぜ、男」
その言葉に答えるように騎士の背後から凄まじい突風が彼の横を抜けて火球へと向かっていった。
そして、それは対象を焼き尽くさんと燃え上がっていた炎を上空へと押し上げ、空高くでそれらを爆散させた。
エルフ兵D「なっ!」
驚きも束の間、いつの間にか懐へと侵入していた女騎士が流れるような剣捌きで次々と彼らの命を奪い去る。
エルフ兵E「くっ! この……」
苦し紛れに女騎士の後方から持っていた短剣を抜き、切りつけようとする一人のエルフ。だが、それを手に持った瞬間、凄まじい勢いで地面が盛り上がり、短剣を彼の手にぶつかりその骨を砕いた。
エルフ「あっ、がああああああっ!」
痛みから折れた手を無事なもう片方で抑えてその場に崩れ落ちるエルフ。もちろん、それを女騎士が見逃すはずもなく、一刀の元に首を刎ねた。
女騎士「……ふう。ありがと、女魔法使い」
敵を倒し、肌に付いた返り血を拭いながら女騎士はお礼を述べた。
女魔法使い「いえ、当然のことをしたまでですから」
本当にそう思っているのか、それとも単に照れ隠しなのかわからないが、そっけなく女魔法使いは答えた。
邂逅から数分も経たずしてこの場には幾つもの死体が生まれた。だが、それを見る男たちの視線に含まれる感情に同情や憐憫などは一切ない。やらなければやられたのはこちらなのだ。
だが、やはり人を殺すことに慣れないのか、僅かな嫌悪感を胸中に抱き、騎士たちは顔をしかめていた。
騎士「……先に行こうぜ。このままグズっていても時間の無駄だ」
男「……ああ、そうだね」
そうして、彼らは先へと進んだ。文字通り、屍を踏み越えて。
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