40: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 17:58:03.82 ID:nlsr789Z0
少年「……あれ? お前は僕の愛情を食べるためにいるんだよね?」
「……そ、そうだ。当たり前じゃなィか。急にどうした?」
少年「その割には優しくしてくれるんだな、って。
俺を信じろ、とか僕を餌として見てないみたいに感じちゃって」
「それはィかんぞ少年。俺は君の捕食者であり、君は餌だ。それは揺るぎなィ事実だ。
だから、俺を信用しちゃィけなィ」
少年「くすくす……矛盾してるよ」
「ぜ、全部を信じるなとィってィるのだ!」
少年「解ったよ。それにしても、いつまでもお前じゃ呼びづらいね。なにか名前はないの?」
「無ィ、ィらない。名前なんてつけたら情が移るぞ、少年」
少年「じゃあ名前は……」
「随分図太くなったものだな」
少年「決めた。お前の名前はシンだ。初めて視た時、蜃気楼みたいだって思ったからね。
蜃気楼なんて見たこともないのに」
「シン……俺の、名前……。
ん? これは……芽、か?」
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