過去ログ - 「俺は愛を餌に生きてィる」
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68: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:05:11.97 ID:nlsr789Z0
朗らかな狐の嫁入りが弾力のある小粒となり、降られれば桜や花に落ちて跳ねる。

「……どういう、ことだ?」

心理世界で"蜃気楼"は首を傾げた。
どうして――どうして告白が終わったのに、世界は美しいままなのだ?

少年「ぐすっ……僕はね、シン……」

敷き詰められていく桃色の花びら。
桜の絨毯はぷかりと浮いて、美の象りの前で揺らめいている。

「乗れと、ィうのか……?」

壊さないように足をかけてみると意外にも桜は安定していて、
力強く"蜃気楼"をその身に乗せた。

少年「本当に、本当に嬉しいんだよ……。
   世界がこんなにも綺麗だなんて、知らなかったから……」



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