72: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:09:03.11 ID:nlsr789Z0
「少年……ありがとう。俺は初めて愛を得た……喰らうことなく、愛を得た」
少年「だから食べてもいいんだよ。そんなシンにだから、食べてほしいんだよ」
「ィや……どうやらその必要はなさそうだな」
73: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:09:59.02 ID:nlsr789Z0
「少年、悲しむな。状況は変わったのだ。これはきっと、運命だったのだろう」
少年「運命なんて! そんなもの!」
「少年! さっきまでとは違う。諦めじゃなィんだ。
74: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:10:26.44 ID:nlsr789Z0
「俺は君に多くの言葉を残すことができた」
「だから問題なィ。そうだろう? 俺達は良き友になることができた」
「このような展開は想像すらできなかったな」
75: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:11:21.22 ID:nlsr789Z0
「さあ、笑え! 笑うのだ! 友の旅立ちは、笑顔で見送るものだぞ!」
少年「シ……ン……っ」ポロポロ
悲しみで顔がしわくちゃになりながらも、少年は必死で頬を持ち上げた。
76: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:12:09.10 ID:nlsr789Z0
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77: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:12:37.44 ID:nlsr789Z0
女「しょーねーんくーん! おはよっ。待たせちゃったかな?」
少年「だ、大丈夫だよ! 待ってないよ! もうさっき来たばかり! 遅刻寸前!」
女「遅刻しちゃってごめんねぇ」ショボン
78: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:13:04.62 ID:nlsr789Z0
待ち合わせ場所に集まったらまず喫茶店。
それが二人の定番コースである。
少年「きょきょ今日は良い天気ですね!」
79: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:13:53.15 ID:nlsr789Z0
いつもなら映画館に足を運ぶ二人だが、少年は女生徒を公園に誘った。
池の辺を散歩しながらゆっくりと歩いていく。
女「んーっ、きもちいー! こんなゆったりとしてるの、久しぶりだよぉ」
80: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:14:42.72 ID:nlsr789Z0
少年「女さん!」
女「はひっ」ビクビク
突然肩を掴まれたものだから女生徒は驚いた。
81: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 21:15:08.78 ID:nlsr789Z0
警官は二人の所まで歩いて行って――横を通り過ぎた。
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