161: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 22:24:18.83 ID:4ATM2Fc60
学校から帰ると、暗いマンションがわたしを出迎えてくれた。
「ただいま」
162: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 22:32:30.61 ID:4ATM2Fc60
「……ぷはぁぁぁぁぁぁ!!!」
キンッキンッに冷えたビールを冷蔵庫から取り出して、
163: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 22:50:42.66 ID:4ATM2Fc60
「……ま、お母さんたちも飲みなよ」
わたしは飲みかけの缶ビールをコップに注ぐと、
家族でいつか撮った集合写真の前に置いた。
164: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 22:58:22.21 ID:4ATM2Fc60
――――去年の2月。
大学卒業を間近に控えたわたしを祝う為に、家族が
旅行を計画てくれた。
165: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 23:06:20.01 ID:4ATM2Fc60
あの日は雪が降っていた。
わたし達はちゃんと車にチェーンを巻いて滑らないように
していったけど。けど、わたし達だけが気を付けてても
166: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 23:13:53.27 ID:4ATM2Fc60
――――いや。
きっと、わたしは目を背けたんだろう。
167: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 23:20:07.64 ID:4ATM2Fc60
丁度、そんな時だった。
わたしが何をしても、何をするのもダメなとき、親戚のおじさん
が言ってくれたんだ。
168: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 23:29:14.45 ID:4ATM2Fc60
そして、今。
169: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/10(月) 23:50:33.86 ID:4ATM2Fc60
「おはよーございまーっす」
170: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/11(火) 00:02:39.78 ID:tnBtiDh60
「うん。全員いるわね♪」
自慢するわけじゃないけど、うちのクラスは出席率が良い。
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