867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 03:45:33.64 ID:1eH1n7KF0
まどか「……ほむらちゃんが言ってたこと、もっと良く聞いて……もう少し考えればよかったな……」
純白の麻布がこぼした水を吸って、その色を変えていくように、じわじわと後悔の念がまどかの心の隙間を侵していく。
天から差し込んでいた一条の光が徐々に消えていく。
その様子を見た魔獣は目を細め、ニタリと笑う。
涙が零れ、後悔が諦観に変わったその時、まどかの心は絶望に塗りつぶされ
ほむらの意識もまどかの意識も全て、魔獣のものとなる。
まどか「ごめんね……ほむらちゃん……」
まどか「もう……わたしには何も出来ないけれど……」
双眸に涙が滲む。
まどか「わたしのせいで……世界がめちゃくちゃになって……何もかもが無くなっちゃったけれど……」
感情を仕舞い込んだ、もの言わぬ少女の
雪の様に白く細い手の甲に燦然と輝いている宝石の上から
包み被せるようにそっと手を重ねる。
まどか「もしも……こんなバカでどうしようもないような……わたしなんかでいいなら……」
まどか「それでも……ほむらちゃんはわたしを求めてくれたのなら……」
まどか「わたしを感じられなくても……せめて……せめて……っ」
ほむらの背中から腕を回し抱きかかえ、顔を埋める。
まどか「ほむらちゃんの……っ……傍で……」
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