過去ログ - ほむら「願いの果て」
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929:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/17(日) 14:03:29.24 ID:RM9HTYuF0
獣のような低い唸り声が無限の静寂を裂いて暗黒の空間に残響する。

喉を掻きむしり、悲鳴ともつかぬ奇声をあげる魔獣。
その胸元の宝石が唯一闇の中で鈍く、それでいて力強い光を放っている。


QB「あの輝きは……ソウルジェム……」


魔法少女の魂の外郭、感情の器、そして魂の在処。
その中心で黒い影が渦巻いている。


QB「呪いを溜め込んでいる……?」

QB「しかし彼女は半ば概念となったはずだ……」


魔獣の存在を構成の基礎とする鹿目まどか。
彼女はインキュベーターが作り出した魔法少女のルールから逸脱し、既に旧来の仕組みは形骸化している。


QB「それが一体なぜ……?」

QB「ただ、考えられるとすればやはり―――」


      ―――暁美ほむら


QB「彼女は純粋な魔法少女だ。その存在はまどかにとって異物でしかない」

QB「それを吸収してしまったが為にまどかは魔法少女としての仕組みを取り戻し、ソウルジェムが活動してしまったんだ」

QB「だとすれば……この状況はまずい」


この先に予見される出来事はキュゥべぇにとって決して歓迎できるものではなかった。


QB「……しかし今の僕は肉体を失い精神体となってしまった。もはや事象に対し干渉することは叶わない」

QB「このまま事の成り行きを、ただ見守るだけだ……」

魔獣「あはっ、あはハはっ!」


眼を見開き、狂ったように魔獣が笑っている。


魔獣「アハハははhはははははっ!!!」


そのソウルジェムから黒い瘴気があふれ始めた。






――――――



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