930:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/17(日) 14:13:17.49 ID:RM9HTYuF0
ほむら(……もうすぐね)
まどかの精神の内部。その天蓋に広がる亀裂を眺めながら、ほむらは口の中で呟く。
ふうっ、と軽く息を吐き目線を下に落とすと、胸元で可愛らしい旋毛がふるえていた。
僅かに掛かるまどかの体重が心の奥深にずしりとのしかかる。
ほむら(……)
遠くで黒い水しぶきが上がった、続いて派手な着水音。
限界に達し、崩れ落ちた天蓋のかけらが地平の果てへと突き立った。
遅れてやってきた波紋が地面を伝って、二人の足元をすり抜けて行く。
怯えるまどかのその手に少しだけ力が入る。
まどか「……ね、ねぇ……」
言いかけたまどかの胸がトン、と軽く押される。
まどか「―――あっ!?」
2、3歩後ろによろめく。おぼつかない脚が辛うじて体制を保つ。
まどか「ほ、ほむら……ちゃん……?」
ほむら「……」
二人の間隔が開く。その心の距離を表すかのように。
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