過去ログ - ほむら「願いの果て」
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934:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/17(日) 14:47:17.40 ID:RM9HTYuF0
魔獣「今、私たちの心は崩壊に向かっているわ」


目を向ける先の天井では痛々しい亀裂が走り、既にいくつもの黒い塊が剥がれ落ちてその奥の虚空を覗かせてていた。


魔獣「願いを叶えた代償として、この身の内に呪いを溜め込んでいるわ」

魔獣「そして、それが極限に達した時に暁美ほむらの悪夢の再現として私たちは魔女となるでしょうね」

まどか「……」


魔法少女がやがて魔女となる。連綿と繋がれて来た、負の連鎖。
それがまもなくやって来るのだ。


魔獣「そうなれば私たちは消滅してしまうわ」

魔獣「魔女を消し去るという、自身のその願いによって」

まどか「しょう……めつ……」

魔獣「だから本当はそうならないように暁美ほむらを眠らせて、この状態を保つつもりだったのだけれど……」

魔獣「永遠の眠りから目覚めてしまった彼女の心の中に潜む呪いが、状況を動かしてしまったみたい」

まどか(消えてしまう……)

まどか(でも……)


もとよりまどかの願いはそれを覚悟の上のものだ。
以前の別なまどかがそうしたように、同じ概念としての運命をたどるつもりだった。


まどか(なら―――)


ならば再び魔女の存在しない別な世界が始まり、何もかも無かったことにして全てやり直せるのではないだろうか?


魔獣「ふふっ、残念」

魔獣「あなたの考えているように世界は変わらないの」

まどか「え……?」

魔獣「確かにあなたの……いいえ私たちの消滅と共にこの世界も終わりを迎えるけれど」

魔獣「決してまた一から創り変えられたりはしない」
 


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