過去ログ - ほむら「願いの果て」
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954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/12/04(水) 23:23:43.32 ID:T5gfInHm0
まどか「辛かったよね……きっとわたしが想像できないくらいに苦しかったんだよね……」

まどか「わたしだってほむらちゃんの立場にだったらきっと……」

ほむら(……)

まどか「それなのに、ほむらちゃんのこと責められるわけないよ……軽蔑なんてしないよ」

まどか「だから―――」


まどかは小さく頷いてから、ゆっくりとうなだれていた顔を上げると。


まどか「いいよ。ほむらちゃんなら」


涙でくしゃくしゃになった顔を無理やり笑顔にして、柔らかにほむらへと微笑みかける。


ほむら「あ……」


まどかの言葉が、ほむらの心の最も奥深い部分を明るく照らす。
常に罪悪感に支配され、暗く淀んでいた場所に一筋の光が降り注ぐ。

その言葉は、ほむらに与えられるまどかによる―――


     ―――赦し


ほむら「……っ」


胸が詰まって、思わず溢れそうになった感情を内へと抑え込む。


ほむら「ごめんなさい……まどか……」


ほむらの言葉にまどかは静かに首を振る。


まどか「ううん……わたしの方こそ、ごめんね」

まどか「今までほむらちゃんを一人にしちゃって」

まどか「これからはずっと、ずっとずっと先まで、わたしはほむらちゃんの隣りにいるから」

まどか「何回だって後悔してもいい。何度絶望したって構わない」


優しい声は胸の奥へと染みこむように。


まどか「だって私は信じてないから」

まどか「こんな哀しいまま終わっちゃうなんて、そんなの信じてないから……ね?」


まどかの慈愛に満ちた微笑みとその眼差しが、いくつもの過去のまどかの面影と重なって、懐かしく暖かな感情を奮い呼び起こす。
 
 
 



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