過去ログ - 春香「私と真がアイドルトーナメントで戦う?」
↓
1-
覧
板
20
15
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/10(月) 00:13:21.32 ID:vpcEB33m0
「行くよ……これを出したからにはもう手加減なんてできない」
ギチリ、と音を立て、春香の右足が駆動する。
そこから伝わる脅威、大気を伝わり感染する春香の“畏”が会場を包み真を飲み込んでいく。
「……うん、いいよ春香。どうも、僕好みの展開になってきたみたいだ」
拳を緩く開き、春香の右足に向け駆け出す。
目的は1つ。先程明言した通り、春香の脚をへし折るためである。
「まずはその右足、奪わせてもらう!」
しゃがみこむスピード。脚に腕を絡ませるタイミング。その全てが完璧だった。
無論それは。真が春香に届くことがあれば、の話ではあるが。
「ぐっ、あ、そ、そんな……」
真の眼前で振り上げられた脚。その猛烈な勢いが引き起こした暴風が、真の身体を軽々と吹き飛ばした。
菊地真が得意距離(インファイト)で相手に触れることができなかった。
過去数百回に渡って行われてきたアイドル同士の戦闘において未だかつてありえなかった事態を春香は引き起こしていた。
振り上げ振り下ろし右に左に振りぬき右足の挙動を徐々に加速していく春香。
音を越え光にすら迫るそれは、さながら断頭刃の煌めきにも酷似していた。
そうしてまた、放たれた絶死の一閃を真はすんでのところで回避する。
寝転んでいたら終わる。吹き飛ばされて腰を抜かしている暇なんてあるものか。春香は本気だ。気を抜けば一瞬で終わる。
春香の動きに合わせ発生する無数の真空刃、それが徐々に一箇所に集まっていることに、真の本能が直感する。
駄目だ。これを完成させたらもう手のうちようがない。今の段階にかろうじて存在する欠陥箇所、そこを打ち砕く!
丹田で練りこんだ気を一瞬で全身に回し、強化された腕で“砲拳”を放とうと構え――
「そんな、そんな、まさか……!」
放とうとした目の前の空気を、もっと巨大な何かに持っていかれる感覚。それを知覚した瞬間、真が何よりも恐れていたものが完成した。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
39Res/28.58 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 春香「私と真がアイドルトーナメントで戦う?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1354464361/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice