過去ログ - 勇者「あなたはいつでもそうやって…」
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543: ◆jPpg5.obl6
2012/12/31(月) 02:52:58.46 ID:+37UYp/a0


「げっはァッ!!」


ガクンと膝を付き鳩尾抑え必死に呼吸しようとする男から目を離し、この馬鹿の代わりに謝るのは癪だが、


「魔族の方、『人間』が皆こんな風ではないと分かって下さい」


手段はともかく場を収めた者として謝罪する。


魔族の姉さんは突然の事に驚いているが、直ぐにオレの目を見て微笑み軽く頭を下げた。


『いいぞ坊主!! 良くやった!!』


いつの間にかぐるりと囲む群衆から拍手と讃辞が降り注ぐ、気分は悪くは無いがオレが飛び出す前に誰かに仲裁して欲しかった。


「いえ、此方も最初から相手にしなければこんな事にはならなかったので……貴方は心の清い方ですね」


この魔族の姉さんは性根が真っ直ぐで真摯な方の様だ、蹴り飛ばした男の様に魔族は野蛮だと言う奴もいるが実際はそうでもない。


「いや、そんな事は……」


「「オイ、何の騒ぎだ!!」」


騎士が来たか…マズいな、買い出しに来ただけだってのに。


「おい、兄ちゃん」


「はい?」


「此処は私らが何とかするから行きな!!」


「あ、ありがとうおばさん!! 魔族の姉さんも行こうぜ!!」


「あ、ああ…」





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