過去ログ - 勇者「あなたはいつでもそうやって…」
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544: ◆jPpg5.obl6
2012/12/31(月) 02:58:17.94 ID:+37UYp/a0


「いやぁ、悪かったな……折角来たのに嫌な思いさせちまって」


群衆を掻き分け暫く走り、『それなり』に美味い店に入って呼吸も落ち着いた所で人として謝罪する。


「いいさ、君の様な人間に出会えたんだ…良しとするよ」


初めて見た時から思ったが本当に綺麗だ……堅い喋りの割に全く嫌味の無い声色だし、瞳も見入ってしまう程に…


「オレもアンタの様な魔族に出会えて嬉しいよ、言いにくいなら良いけど此処には何の様で来たんだ?」


「……私は魔族の使者なんだ」


「使者? ……何か…あったのか?」


「ああ……詳しくは言えないがな」


そう言って彼女は目を伏せる、その表情からは不安や悲しみ憂いが見て取れた。


その姿すら美しいと感じた自分に驚きながらどんな言葉を掛けるべきなのか迷っていると、店に入って来た一人の男が真っ直ぐ此方に近付いて来る。


彼女に殺意の籠もった視線を浴びせながら……





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