過去ログ - とあるカッパと黄泉川家
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 22:54:03.66 ID:tiQLfAAz0

リビングでは一方通行と芳川が、浸水被害の少ない物の調査を続けていた。
この『河童』と思われる生物の謎を少しでも明らかにできないかと、特に紙製の物を破損に注意しながら調べていく。

「あら……、手帳に写真が挟まっていたわ」

芳川の手には一枚のカラー写真。縁取りは白く、男性とあのカッパが写っていた。
木造建築物の入り口の前で、男性に抱っこされているカッパ。短い指で、どうにかピースサインをしている。

「飼い主かしらね」
「ペットだってェのか?」
「飼い方の教本まであるのでしょう? 実は学園都市外ではカッパをペットとしてるんじゃない?」
「馬鹿言え」
「……ウソ」
「あ? どォし……」

二人、同時に同じことに気づいて会話が止まった。

濡れて皺が寄り、色も所々禿げているが、左下隅の文字はしっかりと読み取れる。それはこう書かれていた。


S49/01/01


「ちょっと、二人ともフリーズして密着してなーにー? これから見つめ合ってキスでもするの?」
「ゆ、許さん! ミサカはそんなの許さんぞ!ってミサカはミサカは阻止すべく突進してみるー!!」

カッパを抱っこしたまま走る幼女の突進を受け、二人の時は再び動き出した。



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