39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 18:25:15.39 ID:MA/po/do0
「こちらの言うことも理解している様だし、ずっと人と暮らしていたのは間違いないみたいね」
「普通のごはん、こんなに食べさせてもいいの? どうなの?」
「知らねェよ。元の飼い主に訊け」
番外個体が一方通行に判断を仰ぐ。少年は言葉とは裏腹に傍らに置いた『カッパの飼い方』を開いた。
「……雑食って書いてあるし、毒になるモンじゃなきゃいいンじゃねェか」
「なぁ、かぁたんて捨てられてたんじゃないわけ? 元の飼い主がいるなら返してやった方がいいじゃんか」
黄泉川は帰宅が夕方だったため、 S49/01/01 と記録された写真のことを知らない。
芳川をはじめ、一方通行達も かぁたんが時空を超えてやってきたなどと百パーセント信じた訳ではないが、
「いろいろな可能性を模索してみたが、俺達が至った仮説によると、コイツを飼い主に返せる算段がつかない。ほぼ不可能だと思う」
深くは追及すまい、というのが共通見解となった。
黄泉川に詳しことは説明せずとも、これからの生活に変化はない。
新しい同居人のためにいくらかの手間が掛かることは確かなのだから。
768Res/476.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。