675:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:03:26.53 ID:6BXLE37f0
その日、遠野家は家業を休んだ。畑より、子供たちを送り出す準備の方が大切だ。
とにかく遠野母のお土産攻撃は凄まじかった。あれもこれも、土地の名産から、遠野家の庭で干された梅干しまで。
「おばちゃーん、ミサカ達、水の中に突っ込んでく予定だし、食べ物はマズいよ」
「あれ、そうなん!? 美沙子さーん、ビニール、なんか袋っぽいの出してぇ」
「あっはは、何が何でも持ってけってか」
貰った鞄だけでは到底収まらない。
打ち止めと番外個体に荷造りを任せ、一方通行は縁側で小刀を握っていた。
背中には かぁたんがべったりとくっついている。
「オマエの箸作ってンだよ。邪魔してンじゃねェぞ」
「……クゥ」
「お別れって分かるんだね。みんなも」
同じく荷造りの役に立たない遠野が隣に座っている。
あとカーサンとキューちゃんと かっくんもいる。つまり、男性陣全てだ(性別不明が二匹いるが)。
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