674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 23:59:10.94 ID:aO1gAyMD0
いつものように寝坊していない子供達だったが、不審には思われなかった。
できるだけ、普段と同じ態度で朝ご飯を食べる。食べたそばから、番外個体は かぁたんを膝に抱えた。
「ン〜、ン〜」
まだ食べ足りないのに、と かぁたんがメーワクそうにフォークを伸ばした。
「こぉら、大人しくしてろって。もうオシマイなんだから」
「は?」
さて、片付けるか、と腰を上げようとしていた遠野母と坂本美沙子の動きが止まる。
「……」
一方通行は何も言わず、コーヒーが入ったカップを持っている。その様子を見て打ち止めが、
「ミサカ達、帰る……ことになりました、ってミサカはミサカはお知らせしてみたり。今日……だよね?」
隣の少年は、茶色の液体に白い髪を映しながら頷く。
いきなりすぎる、今日なんて。
顔色を変えて焦るのは遠野達で、
「帰りたくても帰れないって言ってたやんか」
「例の泉に『道』が出来てる。今朝、確認してきた」
「えぇ、えぇ〜! 私まだまだ あーくんのこと調べ足りないのに」
「そりゃ残念だったな」
遠野と坂本に、軽い調子で淡々と答える。ちょっと思い切って顔を上げれば、悲しそうな表情の遠野母と目が合った。
(昨日の今日で、そンな顔かよ)
「午後には出る。今まで世話になった」
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