20: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 19:28:53.07 ID:NLK9u1Wa0
「それで用事って何かしら?」
ほむらちゃんの前に二人魔法少女が立っています。
最近この二人とほむらちゃんの居る姿が目立ちます。
21: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 19:38:27.34 ID:NLK9u1Wa0
「こ、これを、あの受け取って、ください!」
プレゼントらしき包みをおどおどおっかなびっくりほむらちゃんに手渡しします。
おそらくもう一人の子はほむらちゃんをここに呼んでくれと彼女に頼まれたのでしょう。
22: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 19:45:07.29 ID:NLK9u1Wa0
「これは…。リボン?」
…それはリボンでした。
白のリボン。
23: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 19:53:02.97 ID:NLK9u1Wa0
話の間彼女はほむらちゃんと決して目を合わせようとせず、
それどころか視線を何か探しているかのようにきょろきょろとあらぬ方向に向けています。
びっくりするくらいほむらちゃんに対して弱気にでる子だなぁ…。
24: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 19:53:46.70 ID:NLK9u1Wa0
「ありがとう。貰っておくわ。」
「あ、頭につけては頂けないのですか?」
凄い苦しそうで切ない表情…。
25: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 19:56:58.54 ID:NLK9u1Wa0
「ええ。もうあのリボンはボロボロだしこれ以上汚さないためにつけるわけにはいかない。それでも私の頭に結ぶのはあのリボンだけだから。」
「そうですか…。」
シュンとしたその子の表情を見て確信する。
26: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 19:57:37.24 ID:NLK9u1Wa0
本当にどうしたのかな?
胸が苦しいよ。
身体的な異常なはずはない。
27: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:02:17.03 ID:NLK9u1Wa0
「でもどこにもつけないとは言ってないわ。こんな素晴らしい気持ちのこもった物をあなたからもらって嬉しくないはずがない。これから毎日左腕に結ばせてもらうわね。」
「…!あ、ありがとうございます!」
「おっ!手を握るとかやるじゃん。ほむらさんの手を握った奴とかアタシ他に全然知らないぞ。」
28: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:03:44.77 ID:NLK9u1Wa0
「ごめんなさい!私なんかが!暁美さんの手を!」
慌ててバッと手を離す彼女。
その歯がゆさは私に契約前のほむらちゃんを思い起こさせました。
29: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:06:31.65 ID:NLK9u1Wa0
「いえ別に。ただ暁美さんは他人行儀すぎるわ。」
「え?」
「私達が出会って何年も経ったでしょ?魔法少女は基本的に第二次性徴が終わるまでしか身体的に成長しない。だから私達はもう同い年みたいなものよ。だったらこう呼んで欲しいわ。ほむらって。」
30: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:13:06.97 ID:NLK9u1Wa0
「なにかしら?」
「ほむらって名前凄い似合って無いよね。なんかこうカッコよさが違う感じ。もちろん名前を馬鹿にしてるわけじゃないよ。」
でもさやかちゃんよりはだいぶしっかりしてそう。
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