71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/11(土) 18:08:43.24 ID:QSAP4a7oo
―――鉱山の町 宿屋1階酒場
エルフ「ふーん、道案内ねぇ。諦めたほうがいいんじゃない?」
娘「でもでもっ、新しい武器欲しいですよぅ」
賢者「わしも折角の機会をムダにするのはいかんと思うがの。盗賊はこの辺りの地理に明るくないのかえ?」
盗賊「いやー、流石に鉱山の方までは知らねんだよな」
賢者「なんじゃ使えない奴じゃのう」
エルフ「コイツに期待するだけ無駄なんじゃないかしら」
盗賊「だからなんでそんな辛辣っ!?」
娘「ここに来るまでにいろんな人にお願いしてみたんですけどみーんなダメだったんですよねー」
エルフ「そりゃ好き好んで魔物が出るところに行きたがる人間なんてそういないでしょ」
エルフ「まして、お願いしてるのが見た目か弱い女の子二人なわけだしね」
賢者「見た目以外もか弱いわっ!」
娘「そうです! 乙女になんて言い草ですかっ」
盗賊「いやお前らそれはさすがに無理があるだろ……」
賢者「あぁん?」
娘「なんですかぁ?」
盗賊「ナンデモナイデス」
エルフ「ここも酒場だし、誰か探してみたらいいんじゃない?」
娘「それは名案かもしれません! ちょっと行ってきます!」
――――
――
―
娘「あぅぅ……全滅ですぅ」プスプス
盗賊「……嬢ちゃんが時々頭から煙出してんのはなんなんだろうな」
賢者「知恵熱でも出しとるんじゃないかの?」
エルフ「適当言わないでよ。それにしても見事に玉砕したわねぇ」
カラーン
商人「あー、ここ空き部屋あります?」
主人「おう、空いてるぜ? 何泊だ?」
商人「とりあえず一週間で。ついでに酒でも頼ませてもらおうかな?」
主人「毎度ぉ!」
娘「あ、あー! いつぞやのそこそこ優しかった商人さんです!」
商人「うわっ、声大きいっ!? 君、どっかで会ったっけ?」
娘「私ですよー。道で困っていたところを馬車に乗せてもらった娘です! 村から追い出された!」
商人「ああ、文字通り道草食ってた子……。で、どうして君がこんな所に?」
娘「武器を新調しにきたんです! でもちょっと困っててですねー」
商人「ああ、採掘場の魔物ね」
娘「そうなんですよ! 道案内してくれる人がいなくて!」
商人(道案内……? 鉱山の向こうにでも行きたいのかな?)
商人「道案内なら、僕がしてもいいよ?」
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