72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/11(土) 18:22:28.65 ID:QSAP4a7oo
―――鉱山の町 鍛冶屋
商人(ああ、なんで昨日の僕はあんなことを言ってしまったんだろう)
鍛冶屋「いやー、まさかお前が帰ってきてるたぁ思わなかったな」
鍛冶屋「しかも道案内を引き受けたたぁ、やるじゃねえかよ」
賢者「くく、やはりここの息子だったようじゃの」
娘「はえー、ご縁って不思議ですねぇ」
エルフ「今回は縁に感謝しないとね」
商人「まさか道案内っていうのが魔物が出ている場所へのものとは思わなかったんだよ」
商人「今からでも撤回できないかなこれ」
盗賊「あんちゃん、諦めたほうがいい。一人でも厄介なのが三人もいるんだからよ」
娘「失礼ですよっ」ドゴォ
盗賊「ま、まぁ……こういう……ことだよ」ドサリ
商人(あんまりだ……)
鍛冶屋「んじゃ、改めて採掘場の魔物について説明するぜ」
鍛冶屋「今回でてきてんのはゴーレム共だ」
エルフ「ゴーレム? それならこの街の戦力で十分相手できるんじゃないの?」
鍛冶屋「まぁ話は最後まで聞くもんだぜ? 異常発生って前にも行ったが、量以上に質の問題だ」
鍛冶屋「アイアンゴーレムが紛れ込んでやがる。おまけに一部の奴が魔石を取り込んで凶暴化してんだ」
盗賊「なーるほど、それじゃ確かにここの手には負えないな」
鍛冶屋「そういうこった。正直嬢ちゃん達にも無理だとは思うんだが、ババアがそれだけ言うなら何かしらあるんだろうってこった」
鍛冶屋「まして、あんたらがくたばっても俺はあんましこまんねぇしな」
商人「実の息子の命もどうでもいいってのかよ!」
鍛冶屋「知るか。大体お前、商人として失敗して逃げ帰ってきたらしいじゃねえか。自分のケツくらい自分で拭けってんだ」
商人「ぐぬぬ……」
娘「私、ゴーレムって見たことないですー。洞窟とかそっち系の魔物って出会うことがなかったので……」
エルフ「ゴーレムっていうのは石でできた巨人よ。硬くて中々刃が通らないんだけど、娘ちゃんがいれば大丈夫ね」
娘「えー、私が使ってるのも剣ですよ?」
賢者「おぬしの腕力なら切り裂く以前に相手が木っ端微塵じゃろうて」
娘「え、そんなに脆いんですか?」
賢者「脆いとも。下級の魔術でもヒビが入るくらいじゃからの」
娘「それなら楽勝ですね!」
商人「……あの子、本当に人間なの……?」
盗賊「人間らしいぜ……、にわかには信じがたいけどな……」
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