578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 23:40:41.06 ID:v3hZLZ0Go
――――――
薄暗い部屋、多くの機会に囲まれた研究室のようなその部屋を照らすのは起動した一つPCのディスプレイから漏れる光のみ。
「一条祐介の持つあれは偽物……本物を再現しようとして作られたコピー」
579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/22(木) 00:05:34.74 ID:Z9GxJffHo
突然背後からかけられる声、声をかけられた武藤は振り向きもせずに返事を返す。
「以前白山裕理コピー&ペーストを材料に作った紅眼もどきの劣化品"クリーチャー"……」
「貴様がそのクリーチャー1000体を使って作った人造人間……大丈夫なのか?」
580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/22(木) 00:22:04.53 ID:Z9GxJffHo
「人間と手を組むあのうっとおしい蛾を始末し、No.Yのコアを奪い取る」
「そして完成させる、最強のウェポンの一角……製作者であるはずの白山裕理でさえ正体のわからない太鼓より存在する12のウェポンの一つ」
武藤は歩き出し、部屋の扉を開けてひとこと。
581:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/22(木) 00:40:35.12 ID:Z9GxJffHo
一人部屋に残されたバーノの顔は武藤への忠誠と狂信により、狂気(狂喜)に歪んでいた。
「ふふふ……"千冬"の調整も最終段階……後はNo.Yの完成とともに目覚めさせるだけ」
「そうだ……最後の生き残りの塵も再利用するか……適当な情報でも流しておけば勝手にかかわってくるだろう」
582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/22(木) 00:55:58.77 ID:Z9GxJffHo
「私は他の姉妹とは違ってなんでもいうことを聞く人形じゃない、思い通りになるとは思わないことだ」
「自由を愛する私はその計画、サードプロジェクトを好きなように引っ掻き回させてもらうよ」
そう言って、謎の影"千秋"はその場を立ち去って行く、物語の歯車は回る。今だどこか他人事のように感じている一条はこのときの自分の覚悟の足りなさを後悔することになる。
583:連投[sage]
2014/05/23(金) 02:34:51.25 ID:vQpvW4b5o
一条「暑い……地球はいつの間にこんな狂っちまったんだ」
快適に眠ってたずなのに、体は汗でびっしょりだ。水飲みてえ。
厨房へ行くために部屋の扉を開けると、廊下から焦げた臭いが鼻をついた。
584:連投[sage]
2014/05/23(金) 02:35:27.26 ID:vQpvW4b5o
一条「もしかして火事……?」
若干の息苦しさを我慢しつつ居間に駆け込むと、そこには紅蓮の地獄が広がっていた。
???「やあ、一条君」
585:連投[sage]
2014/05/23(金) 02:36:02.68 ID:vQpvW4b5o
一条「ヨルクさん……!」
ヨルク「お久しぶりですね」
一条「おええええっ! げぼっげぼっぐはっ」
586:連投[sage]
2014/05/23(金) 02:36:38.09 ID:vQpvW4b5o
ヨルク「これは現実ですよ、一条君」
一条「ヨルクッ!!!」
ヨルク「おっと、これが見えませんか?」
587:連投[sage]
2014/05/23(金) 02:37:35.85 ID:vQpvW4b5o
藤岡「この煙どうなってるんですか? もしかして火事ですか?」
この場を一番見てはならない女性が居間に入ってくる。
藤岡「えっ…………?」
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