過去ログ - キリカ「電車の窓から」
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8: ◆uCwA0MUuYI[sage]
2012/12/11(火) 13:54:18.17 ID:gRXqkQQAO
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せっかくの日曜だというのに早起きをしてしまった
休みは基本遅くまで寝ているのが常なのだが、昨日の早寝が災いしたようだ
一晩寝たらある程度のもやもやは吹き飛んだし、体も楽にはなった
ただ、暗い雲は未だにたちこめている。

午前七時。窓から吹く風は、この時期にしては涼しいものだった
明日の予習や練習は済んでいる
日曜のテレビはつまらない。
と言うより例の番組以外全て唾棄に付されるべきなのだ。
しかし、あの番組の取り溜めも見終わってしまった
故に家で何かをする事はない。

そんなでだらだらしているのも癪なので外出することにした
パッパッと髪と身だしなみを整えて、家族に外出の旨を伝える。

とは言っても遠出の勘があるわけでもなかったので、いつも使っている路線の駅のそのまた8駅ほど先の駅まで乗ってみたのだった。

もちろん道中、心は平穏であり続けたわけではなかった
一昨日の事が電車の中や駅で幾度となく思い出された。
流石に降りてからはそういうことはなくなったが
例えば手前の角から彼女とばったり出会すのではないかと、妙な期待と不安の混ざった感覚でいた。
思えば、彼女を捜している風なのだったろうか。
なぜそうしたのかはわからない。


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