6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/17(月) 00:26:43.70 ID:nmoOh3NN0
まったく、自分らしくない。
あまりにも絶望的な光景を目にして動揺しているのだろうか?
慌てる必要も、嘆く必要もないというのに。
そう。ここは夢の中の世界。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/17(月) 00:27:33.17 ID:nmoOh3NN0
――けれどもし、この夢の光景が現実となってしまったら?
その時は、影の山はすべてを救済し尽くし、その後には天国でもなく、地獄でもなく、ただ虚無が広がるだけである。
やがて、あれは自らをも救済する。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/17(月) 00:28:16.96 ID:nmoOh3NN0
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/17(月) 00:30:09.75 ID:nmoOh3NN0
今日はとりあえずこれだけです。
続きはまた明日にでも。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/17(月) 08:09:12.01 ID:FaTEVlKDO
すっごい、興味があります!
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/12/17(月) 22:58:22.78 ID:NtcvV4bu0
乙です
出来れば、もう少し投下量が多いといいかもしれませんね〜
ともかく期待
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/17(月) 23:59:38.85 ID:nmoOh3NN0
>>10ありがとうございます!!
>>11試験的な意味合いもあったので昨日は短かったんです。今日は長めにけると思います。
では、投下します。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:01:37.47 ID:NZiZepMN0
第一章
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:04:32.77 ID:NZiZepMN0
サラサラと柔らかな春の日差しが降り注ぎ、穏やかな朝の訪れを告げている。
生い茂る木々の葉は陽光を浴びて鮮やかな緑を発色し、木漏れ日はその間を通り抜けて地面に虫食い状の日向を作っていた。
桜の季節が終わり、そろそろ暖かくなってきた頃。
陽気に誘われるように生き物たちは活発に動き出す。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:07:06.18 ID:NZiZepMN0
どこまでも作られた自然の中を、人々は特にその違和感や不自然さに気づくことなく通って往く。
道には雑草は生えていないし、木立の間にもほとんど下草はない。
自然の森の中ならあって然るべき、雑草たちが、ここにはそれほどいないのだ。
それは、この公園の整備が良く行き届いていることの証だろう。
人々は、それを「良く」評価するだろう。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:09:43.52 ID:NZiZepMN0
どうしてなのだろうか? 人はどうして生き急ぐのだろうか?
人間は自分たちの作ったシステムにコントロールされている。
傍から見れば滑稽なものだ。
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