過去ログ - オッレルス「…甘えた病?」フィアンマ「……困ったものだ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/19(水) 00:06:47.78 ID:W5b8ddW10
下手に我慢するから良くないのだ、と叱られるまま、フィアンマはリビングに戻って、オッレルスに再び甘えていた。
寝不足の人間がひたすらに惰眠を貪るが如く。
フィアンマは症状を鎮める為に、彼の身体へもたれ、擦り寄った。
大きな猫のようだ、と思いながら、オッレルスは拒否せずに受け入れてやる。
ともすればとてつもなく親密な様子に見えるが、当事者達にその意識は無い。
実際、二人はそんなに仲が良いという訳ではない。
悪い訳ではないものの、恋人のように親密な訳ではないのだ。
そして、お互いに同性愛の嗜好は無い。そういった性的嗜好も、傾向も無い。
オッレルスはフィアンマを猫感覚で甘やかしているのだが、フィアンマはそう簡単に割り切れない。
故に、どんどんとストレスが溜まっていく。
「…オッレルス」
「うん?」
「……長時間持たせるには、濃厚なスキンシップが有用だったか」
「恐らく、そうだと思うよ。手を握るよりはハグの方が効果があるようだし」
「そうか」
何か考え込んだ様子で、フィアンマは黙り込む。
名案が浮かぶ事象でもあるまいに、とオッレルスは首を傾げた。
濃密なスキンシップこそが有用。
甘やかす、という行為について。
考え込んだ彼が叩き出した結果は。
「……非常に、…とてつもなく不愉快で嫌だが、…性行為をするしかないのか」
「……ええ…?」
耳を疑うような、恐ろしい内容だった。
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