過去ログ - ほむら「“サヨナラ勝ち”ってどういう意味?」あすみ「知りたいの?」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:12:26.32 ID:Taj/XaSa0


・例のネタキャラ「神名あすみ」が登場します。
・シリアスです。全4場。
・あすみの設定については、一般的なものからやや改変しています。
・間接的なエロ、スカトロ、反社会的描写があります。
・さやかは魔女化を免れています。詳しくは以下で。



SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:14:33.25 ID:Taj/XaSa0
―白昼の公園―


あすみ「そのこと説明すると、あたしが昔、親戚のオヤジにヤられまくってた話をもう一回することになるよ?」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:16:35.32 ID:Taj/XaSa0
あすみ「ま、いいや。・・・・・・オヤジはテレビで野球を観るのが好きだった。“サヨナラ勝ち”は、それで憶えた言葉」

あすみ「好きな言葉なんだ。最後にホームランか何か打って、そのまま試合が勝ちで終わっちゃう。相手は何もできない。そのまま負けるしかない。こっちは勝ったままサヨナラしちゃう。これって、完全な勝ちだよね」

あすみ「最後に相手を完全にやっつけて、その相手はもうやり返すチャンスが全然ない。生きてても死んでても関係ない。反撃できる力がまだ残ってても、もう駄目。いくら悔しくても、黙って、こっちが勝つのを見てるしかない。死ぬほど後悔しても、もうどうにもならない」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:18:17.59 ID:Taj/XaSa0
あすみ「あたしが契約の時にした願い、教えてあげようか」

あすみ「それは、“自分の知る周囲の人間の不幸”」

あすみ「あたしの周りにいる人間は、全員不幸になればいい。あたしが知った人間は、みんな不幸になる。どんなに偉くても、どんなにお金持ってても、どんなにケンカが強くても、必ず不幸になる。この願いから逃げられない。これが、あたしが契約の時にした願い」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:19:57.06 ID:Taj/XaSa0
ほむら「・・・・・・それは聞かなかったわね」

あすみ「テレビや新聞に毎日出てくるような有名人のオヤジたちの中に、あたしみたいな子供にしか興味がないロリコンの奴がいるんだ。その組織は、そういう奴専門のところ」

あすみ「もちろん、犯罪だよね。組織の女の子は全員あたしみたいな子供で、窓のない部屋に閉じ込められて、当然学校になんか行ってなくて、裸にされて大人たちにひどいことされるんだから。でも、客は政治家やお金持ち、警察の偉いひととかばっかりだった。だから、バレることはないんだって」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:21:28.84 ID:Taj/XaSa0
あすみ「お姉ちゃんたちって、仲いいね。お姉ちゃんと、さやかお姉ちゃんと、杏子お姉ちゃん」

ほむら「仲がいいわけではないわ。性格が一致する点なんて、全くないかもしれない」

あすみ「そうなの?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:23:22.58 ID:Taj/XaSa0
ほむら「あすみちゃん。私たちの運命については、もちろん、キュゥべえから聞いたのね?」

あすみ「うん。契約する前、いろいろ訊いたんだ」

ほむら「!!・・・・・・契約の前にあいつが説明したの!?」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:25:38.69 ID:Taj/XaSa0
あすみ「そうなの?」

ほむら「学校、行きたいって思う?」

あすみ「ううん。それにさ、ふふふ、あたしが行ったら、迷惑になるよ」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:27:53.67 ID:Taj/XaSa0
あすみ「・・・・・・ワルイジョウダンっていうの? そういうの、クールなほむらお姉ちゃんでも言うことがあるんだね」

ほむら「どういう意味かしら。私は分からないから訊いてるんだけど」

あすみ「えっ」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:30:06.83 ID:Taj/XaSa0
ほむら「・・・・・・キュゥべえも律儀ね。“人間”と言ったら、ちゃんと人間だけにした、ってことなのね」

あすみ「やっと分かった?」

ほむら「・・・・・・」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:31:50.25 ID:Taj/XaSa0
ほむら「・・・・・・ええ、分かったわ」

あすみ「ねえ。ほむらお姉ちゃん」

ほむら「今度は何?」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:51:04.99 ID:Taj/XaSa0
―夜の公園―


ほむら「佐倉杏子。どうして隠れているの? 私はあなたに話があるだけよ」

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:53:53.57 ID:Taj/XaSa0
ほむら「・・・・・・おかしな言い方をしないで。街なかでお互いに気配へ気付いて、位置を探りあいながら移動してるうちに、ここで出くわしたのよ。今日得た情報を、ふたりに伝えておくわ」

さやか「今度はどんな話してた? 私もう、前みたいなのはパスしたいなー」

ほむら「聞いたら、そうも言っていられなくなるわよ」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:56:07.77 ID:Taj/XaSa0
QB「君には説明不要だと思うけどね。理由は簡単さ。魔女化する条件を満たさないからだよ」

QB「ソウルジェムへ極端に穢れが溜め込まれることは、当面ないと考えられるね。彼女の絶望につながるような原因は今のところ存在しない。彼女は他人の不幸を願っていて、その願いは順調に叶えられている」

QB「彼女を絶望させる原因になり得るのは、他人の幸福くらいだろうね。だけど、どれほど幸福な人間でも、彼女に関係すると例外なく不幸になる。彼女の周囲には、彼女の願いどおりに不幸になる人間しかいない。だから、彼女が絶望することは現在あり得ないんだ」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 21:58:53.44 ID:Taj/XaSa0
QB「理論上はそうだけど、実現する可能性はほぼ皆無だよ。そこへ至るまでに存在する条件は無数だ」

さやか「でも、この街とか、そういう狭い範囲でなら、起こってもおかしくないでしょ?」

QB「地球全体という規模に比べると、より小さい集団は彼女の影響を受けやすいね。神名あすみと性的交渉をもった著名人が、何人か急死したのがいい例だよ。××という政治家が死亡した時には、この国への影響が顕著だったね」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 22:01:25.18 ID:Taj/XaSa0
さやか「いつの間にかこの事件のニュースやらなくなったけど、うやむやになっちゃったのかな。みんな気味悪くなって、調べるのやめちゃって。この事件を調べてるひとがどんどん死ぬ、次は自分か、って」

杏子「へっ。他人が不幸になろうが何だろうが知ったことじゃないけど、楽しくない話だな。あたしの身の周りの連中には、普通に、当たり前の生活をしててもらわないと。そいつらのオコボレを頂戴して生きてるあたしみたいな奴にとっては、周りがゴタゴタしてたら、いろいろと都合が悪いんだ」

さやか「どうすればいいんだろ・・・・・・これ以上変なことが起こらないようにするには・・・・・・」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 22:04:41.19 ID:Taj/XaSa0
ほむら「佐倉杏子」

杏子「何だよ」

ほむら「やけを起こさないで」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 22:08:08.87 ID:Taj/XaSa0
QB「暁美ほむら、君が今、怒りという感情にあることが理解できないよ。僕は何も特別なことをしたつもりはないんだけどね。通常の契約だったよ。魔法少女の有資格者に交渉して、同意が得られた。だから契約した。僕は少女の願いを叶え、その子は魔法少女になった」

QB「神名あすみと、例えば暁美ほむら、君とではどこが違うんだい。彼女は少しも、特殊な存在ではないよ」

QB「君は今、こう考えている確率が極めて高い。それは、“自分と彼女とでは願いの本質が違う。自分が願ったのは幸福で、彼女の願いは不幸”っていうことだ。だけど、もし君がそう考えているなら、僕はその間違いを指摘できるよ」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 22:10:28.05 ID:Taj/XaSa0
杏子「・・・・・・何か、ヤバいな」

さやか「・・・・・・うん。転校生がここまで怒ってるの、初めて見た」

杏子「怒りのオーラが目に見えるようだぜ。おいキュゥべえ! お前はもう消えろ! 今すぐにだ!」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 22:12:38.44 ID:Taj/XaSa0
ほむら「・・・・・・悪かったわ・・・・・・私、少しの間、自分を見失ってたみたい」

杏子「いいってことよ。ま、コレ、食うかい?」

ほむら「・・・・・・まどかが危ない」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 22:14:55.06 ID:Taj/XaSa0
ほむら「・・・・・・それ」

杏子「へ?」

ほむら「頂くわ。美味しそう」
以下略



58Res/64.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice